大工の話:5.インタビュー<山田幸治>

株式会社ビルドデザイン代表 / 大工:山田幸治

質を高く、誠実に

大工になったきっかけ
 設計士になるためデザインの専門学校に通っていましたが、就職活動中に、「座りっぱなしの仕事は耐えられないかもしれない…」と思い悩むようになりました。
 そこで、色々な方に相談しているうちに大工という職業に興味がわき、父の紹介で小さな工務店に勤めたことが始まりです。
 父も内装工事の職人だったので、その仕事を見ていた影響もあるかもしれません。

木材加工
代表_山田幸治

ビルドデザインについて
 私を含めて3名の大工で仕事をしています。尊敬と感謝の念をもち、互いに技術を高め合える、信頼のおける仲間です。
 それぞれが多様な経験を積み重ねているので、難しいリフォームやメンテナンスにも対応し、お客様に不要な建て替えや大規模リフォームを勧めることはありません。大工仕事を外注しない分、工期の調整もスムーズです。
 少ない人数のため受けられるのは限られた依頼ですが、質の高い誠実な仕事を心掛けています。
 
大工の魅力
 大工仕事は基本手順は決まっていますが、技術を高めることで、新たな発想や創造に挑戦し、実現していく楽しみがあります。
それがお客様の希望を形にすることにつながり、喜んでいただける時が一番嬉しいです。
 また、暑い日は吹く風で涼をとり、暗くなる頃には片付けを終える。
そんな風に、仕事を通して日の長さや季節の移り変わりを感じられることも魅力の一つです。
時には、使用する木のいい香りを楽しみながら仕事をすることも。
帰りの車の中まで木の香りに満ちていて、一日中癒されています。